日本の屋根といえば、粘土瓦。
日本の住宅屋根の約半分「粘土瓦」です。
粘土瓦は、自然素材の粘土を原料にした瓦のことで、窯で焼成して製品になります。
日本古来からの屋根材で1,400年の実績を持った屋根材です。
古くからある屋根材ですが、進化を続けている屋根材でもあり、
防水性、意匠性、耐久性といった基本性能だけでなく、
地震や台風に強い固定構造や、太陽光を反射する遮熱性能など新たな魅力が加わり、
古くて新しい屋根材として粘土瓦は見直されています。
『粘土瓦の特徴』
- 自然素材の粘土瓦
- 粘土瓦は自然素材の粘土によって作られています。中でも高品質の三州瓦は愛知県から全国に出荷されており、高く評価されています。
- 美観も長持ち
- 粘土瓦は焼き物です。お茶碗などと同様に、表面にゆう薬を塗り高温で焼いていますので、色の変化はほとんどありません。
- 塗り替えがいらない耐久性
- ペンキと違い、色あせることがなく、耐久性に優れています。
- 小屋裏が暑くならない断熱性
- 素材そのものが熱を伝えにくく、さらに瓦と屋根面の間に空気層があります。この空気層が外の熱を小屋裏に伝えにくくしています。
- 雨音が気にならない遮音性
- 瓦自体の厚みと空気層の厚みにより遮音性に優れ、雨音なども気になりません。
- 地震に強い耐震性
- 瓦は、その全てが瓦同士がかみ合う防災瓦です。耐震試験では震度7クラスの阪神大震災の地震波においても瓦のズレ、破損、脱落などありませんでした。
- 台風に強い耐風性
- 防災瓦は、台風による猛烈な風にも十分に耐えます。平成15年の沖縄県宮古島に来た最大瞬間風速74mの強風にも耐えた実績を持っています。防災瓦のように瓦同士のかみ合わせ構造を持たない瓦は、強風を受けると手前側から簡単にめくれあがってしまいます。
- 雪にも強い耐寒性
- 三州瓦は耐寒性能でも優れた品質を確保していますので、雪国でも広く採用されています。−20℃の凍結融解試験や曲げ破壊強度試験などでその強さは実証されています。