日を過ごす家だからこそ、そこでの暮らしは快適にしたいものです。
実は、その家を守る屋根材の選択によって、その快適さに大きな差ができるのです。
実験は左の写真のように、住宅屋根用化粧スレート、F形粘土瓦、J形粘土瓦の3種類の瓦を葺いた実験棟を建て、屋根の表面温度、野地板内の表面温度、小屋裏の温度の違いを測定しました。
その結果、3つの試験とも温度は低い順に
1. J形瓦 2. F形瓦 3. 住宅屋根用化粧スレート
となり粘土瓦の涼しさが実証されました。
冬季の熱環境比較テストも夏季と同じ屋根材の比較で行われ、
小屋裏から屋根材を通ってどのぐらいの熱損失が発生するかが測定されました。
その結果、冬季に屋根材の表面温度がもっとも高かったのは、
住宅屋根用化粧スレートというデータが出ました。
これは、室内側の熱がもっとも外部に逃げているのが住宅屋根用化粧スレートである事を示していると考えられます。
その逆に、瓦屋根は熱を外に逃がしにくく、「瓦は冬も暖かい」という経験知が裏付けられた結果になります。